若い時の勉強の仕方というのは、なぜかコツコツというのをよしとしていた気がします。毎日、学校から帰ると、少しずつ参考書の勉強を続けて、何か月かかけて、一冊の定番の本をマスターしましたといった話がありました。それは素晴らしいことかもしれません。

しかしビジネス人が、同様の勉強方法をとるべきでしょうか。そもそも定番の本がない場合もあるでしょう。そのほうが多いかもしれません。そうなると、コツコツ勉強する前に、その本が学ぶべき価値を持つかどうか、カンでも何でも判定しなくてはなりません。

学ぶべきだと思ったら、一気に読みあげることが必要になります。休みの日に、一日仕事のつもりで、数百ページの本を読み終えるのです。全体を見て本を再評価してから、学び直すのが実践的でしょう。ビジネス人が勉強しようとしたら、こうならざるを得ません。

  

入社3年目の若者が、業務改革の担当になりました。自ら望んでのことではありません。なり手がないので、一番の若手に押し付けたようです。最初に何をしたらよいのかさえ分かっていません。相談に来ました。まず必要なデータ項目を確認するように言いました。

業務の水準を測定するために、どんなデータが使えるのか、その確認が必要です。3ヶ月かけて必要項目をピックアップしたと、また若者がやってきました。会社が上場する準備を進めています、どうすればよいかわかりません…と。業績の測定方法が必要です。

標準的な測定方法がありますから、データがそろっていれば、簡単な数式が導き出されます。どこから手をつければ効果が大きいかも、数式自体が教えてくれました。あれから数か月で、明らかな効果が出ています。次は何か? 組織の仕組みを変えることです。