これからは知識領域が広がり、各分野での知識の高度化が進みます。個人に依存する分野が増えることが確実です。この分野を専門としているのは誰であるかを、組織の側も評価できなくては困ります。各人の強みを知ってこそ、活かせるからです。

ギリシャ哲学の講義を聞いたとき、「無知の知」という話が出てきました。自分はよくわかっていないと自覚していることが重要なのだということだったかと思います。よくわからないことを、わからないと言えなくては、困ったことになるのは間違いありません。

人間は万能ではありません。負荷をかけすぎて緊張させてしまうと、力が発揮できなくなります。専門家と扱われた人が、知らないと言いにくい雰囲気を作らないようにする努力が重要です。個人依存が高くなるからこそ、気をつけないといけなくなります。

  

組織で成果を上げようと思ったら、業務を記述しておくことが不可欠になります。業務内容を記述しようとすると、苦労します。言語化しようとすること自体が苦労です。しかし、この苦労をしないと、知識がうまく伝達できるようになりません。

組織では、記述は不可欠なスキルです。基盤となるスキルといえます。日々鍛えるつもりで仕事をしていないと、油断していると調子がおかしくなります。つねに鍛えておく、つまりは仕事をしながら、自然に文書を作成するように心がける必要があるのです。

伝達のためには、適切な伝え方が必要になります。正確に伝わること、簡潔にスピーディに伝わること…これが伝達の両輪です。気づいたことはすぐに記述に残すこと、その際の文章は「簡潔・的確」に…。ちょっとした心がけが大切になります。

  

IT技術というのは、機械的なものですから、その時々で融通を聞かせてということができません。逆にいえば、安定的に、同じことを反復継続することが可能です。人間にはとてもできないことが、得意技になっています。

IT技術を上手に生かせば、私たちにとって強い味方になることは間違いありません。考えるべきポイントの第一は、この技術によって、どんなことができるのかということを理解することです。機能がどんなものであるかを見極めるということになります。

もう一つは、実例から学ぶことでしょう。この技術を実際に導入して、成功するケースを想定すること、あるいは成功事例を知ることです。成功がイメージできれば、別領域でも活かす方法がみつかるかもしれません。基本と応用のチェックが必要になります。

  

人間があるべき姿を描くとき、どんな方法をとるものでしょうか。価値観が絡みますから、簡単に標準化はできないかもしれません。しかしたぶん、ある種の標準的な方法があるはずです。例えば組織ならば、困ったことの解決が目的になります。この点は共通です。

すでに「困ったこと」という共通の価値観がありますから、それを展開していくことになります。まさに共通基盤でモノを考えるということです。おなじ前提を置いて、会話が成立する条件を整備すれば、広い領域での標準化が可能になることでしょう。

あるべき姿から、具体的な行動に至るまで、必要最低限のルールに基づいて、組織は標準形態を作っていく必要があります。業務の標準化によって、そこで発生するノイズが小さくなるのです。いかに的確で快適な形態を構築できるか、組織の能力が問われています。

  

マネジメントというのは、現状をあるべき姿にするための方法というべきものです。IT分野の人ならば、おなじみの「AsIs」と「ToBe」という言い方があります。現状の「AsIs」をあるべき姿である「ToBe」に変えるという発想は一番基本的なものです。

あるべき姿を描くためには、どういうことがよい姿なのか、価値観が問われます。各人の良心に従って、かくあるべしということを考える…ということです。まずは「こうあるべき」ということを明確に定義していくことが必要になります。

「こうあるべき」…が明確なら、その達成方法は、いずれ見出されるものです。そうすれば実践に移せるでしょう。達成方法が妥当なものならば、結果が「こうなるはず」だ…と予測が可能になります。妥当な達成方法を生み出すものが、マネジメントです。

  

文章を書く場合、手にペンを持って、紙に文字を書いていくのが、かつては普通でした。いまでは、パソコンなどの電子機器がありますから、キーボードを打つのが普通です。手で文字を書いていた人たちのものは、文字通り書く感じがします。

しかし慣れてしまえば、手で書くよりも、キーボードを打つ方が負担が少ないでしょう。文章というのは、プリントアウトしなくても、画面で読める状況になっていれば、書いたことになります。一番基礎的な、アナログとデジタルの融合とも言えるでしょう。

紙に書いたり印刷されたものと、画面で見るものでは、同じ文章でも読むときに、違いが生じます。画面で見る場合、さらりと読み飛ばし気味になるはずです。それを考慮して、読点を多めにしたり、項目を立てたり、画面で見やすい文章にする必要があります。

  

新しい働き方として、ジョブ型の人事を進めようという話があります。実際に成功した事例が、ほとんど聞こえてきません。成功事例が少なすぎます。当然かもしれません。日本の組織で、ジョブ型人事が成功させるのは、簡単なことではないと思います。

私たちは、一つ一つの業務…つまりはジョブを定義してきませんでした。だから、ジョブの定義から始めなくてはなりません。しかし、ジョブをどう定義したらよいのでしょうか? 最初から的確な定義はできないでしょう。でも、ここから始めるしかありません。

なぜか? 今後、ジョブ型の人事が不可欠になる組織が出てくるはずですから。世界トップ水準を狙う組織なら、プロフェッショナルな仕事が不可欠だと気づくはずです。そういう人に仕事を任せる場合、ジョブの定義は基礎になっています。

  

生成AIはどんどん進歩しているようです。しかし最近、ネット上で質問すると、少し様子が違ってきています。ご存知の通り、生成AIが回答文を作るときに、まっさらな状態から文章を作るわけではありません。元になる記事を無断で借用して加工しています。

無断で人さまの書いたものを借用したら、著作権が問題になるはずです。実際、そんな話がいくつも出てきました。もし既存の文章がなかったら、質問に対する生成AIの回答は、どうなるでしょうか? 十分な回答が提示されることはないでしょう。

各組織で、生成AIの技術を導入しようとしたら、自分たちに知識やノウハウがなくては、十分な利用はできません。現在、チャットボットとプログラムを組む作業が、生産性をあげる領域となっています。ともに組織の基礎体力が問われている分野です。

  

Dropboxの容量が小さいので、どうしたものかというつぶやきのような話がありました。ああ、まだお使いでしたか…と思いましたが、もう少しお話を聞いてからでないと、どうしたものかは、一概に言えません。使い方を工夫して、解決することも可能です。

ビジネスでデータのバックアップをする場合、意外に苦労している人たちがいます。小さな組織の人達です。小規模の組織でのデータのバックアップならば、たぶんNASで行うのが一番快適だろうと思います。

もし条件が合うならば、私たちはNASを導入することを検討してみたらいかがでしょうか。設定をきちんとすれば、自動でバックアップされます。容量制限もありません。パソコンだけでなくて、たとえばスマートフォンの写真もバックアップできます。

  

ある業界の人達にとって当たり前のことが、別の業界の人には、知られていないことがありますね。大きなディスプレーで仕事をしている人は、必ずしもデスクトップパソコンを使っているわけではない…そんなこと、何をいまさらと思うかもしれません。

ノートパソコンにディスプレーを接続して、キーバードも接続して、いわゆるデスクトップ化して使っています。これが普通になっている人にとって、快適というほどのことではないかもしれません。しかし、これは素晴らしいという人がいました。

知ったらしまいという言い方もあります。驚くだけでなく、さっそく導入してみたらいかがでしょう。ビジネスで使うぶんには、ノートパソコンは最高性能でなくても問題ありません。いまはずいぶん安い投資で、快適な利用ができます。